来々
来々
名詞
標準
文例 · 用例
早春黒雲峡を乱れ飛び 技師ら亜炭の火に寄りぬげにもひとびと祟むるは 青き Gossan 銅の脈わが索むるはまことのことば雨の中なる真言なり 来々軒浙江の林光文は、 かゞやかにまなこ瞠き、そが弟子の足をゆびさし、 凛としてみじろぎもせず。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
水の上で持上って、だぶりだぶりと煽を打つと、蘆がまた根から穂を振って、光来々々を極めてるなんざ、情なかろうではないか。
— 泉鏡花 『沼夫人』 青空文庫
なんでも来年に開かれるはずだった博覧会が来々年に延びたので、木村はまたこの前以上の窮境に陥ったらしいのです。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
招かれて、夕方から高橋さんを訪う、令弟(茂夫さん)戦死し遺骨に回向する、生々死々去々来々、それでよろしいと思う。
— 種田山頭火 『四国遍路日記』 青空文庫
其中庵の饗宴だけでは足らないので、三人揃つて街へ、そして例の窟で要領よく飲んだ、この三人で、この始末は大出来々々々。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
生々死々、去々来々、そのなかから、或はそのなかへ、仏が示現したまうのである。
— 種田山頭火 『独慎〔扉の言葉〕』 青空文庫
生々死々去々来々、南無大師遍照金剛々々々々々々々々。
— 種田山頭火 『遍路の正月』 青空文庫
あれやこれやと旅仕度をする(来月来々月の旅を予想して)、旅をおもひつつ、旅の用意をととのへることはまことに楽しいものである、他人には解らないで、自分一人の味ふ気分である。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫