訴え出る
うったえでる
動詞-一段
標準
to lodge a complaint
文例 · 用例
私は、もちろん、今夜のこのできごとを、警察に訴え出るつもりは無い。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
訴え出るというのを、かき集めたお金を出してやっと勘弁していただいたほどでございます。
— THE ADVENTURE OF THE SPECKLED BAND 『まだらのひも』 青空文庫
額には冷や汗が光っており、「う――訴え出ることなどできんぞ。
— A CASE OF IDENTITY 『同一事件』 青空文庫
女の死骸紛失を発見したのは八ツ(午後二時)過ぎのことで、一応は墓地その他を詮索するやら、寺僧が集まって評議をするやら、うろたえ騒いで時刻を移した末に、所詮どうにも仕様がないから、何かのお咎めを受ける覚悟で寺社方へ訴え出ることに決着した。
— 地蔵は踊る 『半七捕物帳』 青空文庫
かれらのたずさえて来た諸道具はみなほんとうの金銀宝玉を用いたものであるので、老女はそれを官に訴え出ると、それらは一種の贓品と見なして官庫に没収された。
— 輟耕録 『中国怪奇小説集』 青空文庫
勿論、早速にその筋へ訴え出るやら、神に祷るやら、四方八方をたずね廻らせるやら、手に手を尽くして詮議したのですが、遂にそのゆくえが判らないので、父の銭翁は昼夜悲嘆にくれた末に、こういうことを触れ出しました。
— 剪燈新話 『中国怪奇小説集』 青空文庫
観るひと大いにおどろいて、その書いたものを証拠に訴え出ると、飼い主の乞食はすぐに捕われて、すべてその通りであると白状したので、かれは立ちどころに杖殺され、狗熊の金汝利は長沙の故郷へ送り還された。
— 子不語 『中国怪奇小説集』 青空文庫
お時は情夫の寅松を加勢に頼んで、自分たちの云い条を素直に肯いてくれなければ、おきん殺しの一条を恐れながらと訴え出ると、蔭へまわって永太郎と誰袖とを脅迫している。
— 春の雪解 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
例句