血の涙
ちのなみだ
表現名詞
標準
bitter tears
文例 · 用例
我が心は清めるか濁れるか」 封じ目ときて取出せば一尋あまりに筆のあやもなく、有難き事の数々、辱じけなき事の山々、思ふ、恋ふ、忘れがたし、血の涙、胸の炎、これ等の文字を縦横に散らして、文字はやがて耳の脇に恐しき声もて※くぞかし。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
なにしろ、血の涙の修業の後です。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
しかるに彼はこの志士が血の涙の金を私費して淫楽に耽り、公道正義を無視して、一遊妓の甘心を買う、何たる烏滸の白徒ぞ。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
血の涙が出るやうな学資を使ひながら、出鱈目をやつたわけである。
— 菊池寛 『世に出る前後』 青空文庫
これが酷いと云つて泣く程なら、大馬鹿者にされた貫一は……貫一は……貫一は血の涙を流しても足りは為んよ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
母上は血の涙を泣きながら、死んでもお前たちに会わない決心を飜さなかった。
— 有島武郎 『小さき者へ』 青空文庫
前髮の毛をまだざんぎりにしてゐた時分、小さい姉が縫物の下にしのばせてゐた弦齋の「血の涙」や「小猫」などといふやうなものを、ふとひらき見したのが病付となつて、歌であれ、詩であれ、小説であれ、字の上には眼を皿にする興味を持つた。
— 水野仙子 『四十餘日』 青空文庫
これを書き終って、熊はわが口を指さして、血の涙を雨のごとくに流した。
— 子不語 『中国怪奇小説集』 青空文庫
作例 · 標準
理不尽な仕打ちに、彼女は血の涙を流して訴えた。
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その悲劇は、多くの人々に血の涙を流させた。
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「もう、血の涙が出るほど悔しいよ!」と彼は地面を叩いた。
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