嗄声
させい異読 かせい
名詞名詞-の形容詞
標準
hoarseness
文例 · 用例
理髪所の裏が百姓|家で、牛のうなる声が往来まで聞こえる、酒屋の隣家が納豆売の老爺の住家で、毎朝早く納豆納豆と嗄声で呼んで都のほうへ向かって出かける。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
」「そのおなじ謡が、土塀の中からも、嗄声で聞こえるので、堪らなくなって、あとじさりをしながら、背後を見ると、今居たと思う蕎麦屋が影もなしに雪に消えたので、わッと云うと、荷のあった前を山を飛越すように遁げたんですって。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
復一にはうまいのかまずいのか判らなかったが、連翹の花を距てた母屋から聴えるのびやかな皺嗄声を聴くと、執着の流れを覚束なく棹さす一個の人間がしみじみ憐れに思えた。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
伝五|爺は、懐を大きく、仰天した皺嗄声を振絞って、「多一か、多一はん――御寮人様はここじゃ。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
甘糟の答ふるに先ちて、背広の風早は若きに似合はぬ皺嗄声を振搾りて、「甘糟は一興で、君は望むところなのだらう」「馬鹿言へ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
亭主が有るのか、或は情夫か、何か有るのだらう」 皺嗄声は卒然としてこの問を発せるなり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
「その後|誰も間の事を聞かんかね」「間貫一かい」と皺嗄声は問反せり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
まあ、それで大分話せるやうになりました」 風早は例の皺嗄声して大笑を発せり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
作例 · 標準
風邪をひいてから、ずっと嗄声が続いている。
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彼は舞台上で嗄声にも関わらず、最後まで歌い切った。
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長時間のカラオケの後、嗄声になってしまった。
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ウィキペディア
嗄声(させい)とは、何らかの理由で普段の声が出しにくいなどの声が嗄れる状態。声がれ、声のかすれ、声がガラガラするとも呼ばれる。
出典: 嗄声 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0