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陀羅

だら
名詞
1
標準
文例 · 用例
虫も殺さぬ大慈大悲のお釈迦さまだって、そのお若い頃、耶輸陀羅姫という美しいお姫さまをお妃に迎えたいばかりに、恋敵の五百人の若者たちと武技をきそい、誰も引く事の出来ない剛弓で、七本の多羅樹と鉄の猪を射貫き、めでたく耶輸陀羅姫をお妃にお迎えなさったとかいう事も聞いている。
太宰治 花吹雪 青空文庫
千呪陀羅尼 毒ありと疑へばものも食はず、薬もいかでか飲まむ、うつくしき顔したりとて、優しきことをいひたりとて、いつはりの姉にはわれことばもかけじ。
泉鏡花 竜潭譚 青空文庫
さるにや気も心もよわよわとなりもてゆく、ものを見る明かに、耳の鳴るがやみて、恐しき吹降りのなかに陀羅尼を呪する聖の声々さわやかに聞きとられつ。
泉鏡花 竜潭譚 青空文庫
ここは蓮池のあとらしいし、この糸で曼陀羅が織れよう。
泉鏡花 古狢 青空文庫
私は陀羅尼を咒した。
泉鏡太郎 高野聖 青空文庫
この劇に取扱った栴陀羅(低い階級)の娘との関係も、彼の愛の受難史の一つである。
岡本かの子 阿難と呪術師の娘 青空文庫
彼が栴陀羅の娘に慕われ、娘の母親の呪術に引寄せられたのは経典の通りである。
岡本かの子 阿難と呪術師の娘 青空文庫
鶴三「一日休めば一日増産が遅れる、工場へはいって風邪で休んだといっても父っちゃんはきかねえよ」風呂敷包から怪しげな薬の袋を取出して来て、鶴三「お腹が痛くなったらな、この陀羅尼助という薬を服むんだ、一寸苦いがよう効くぞ!
織田作之助 四つの都 青空文庫