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失せ物

うせもの
名詞
1
標準
lost article
文例 · 用例
出入りの者か店の者か、ちっとも心当りはねえのかね」「主人もおかみさんも不思議だと申して居りますが、どうも心当りございません」「その晩に失せ物はありませんでしたかえ」「無いようでございます。
大阪屋花鳥 半七捕物帳 青空文庫
しかし彼女はいわゆる狐使いのように、自分の狐を放して他人に憑かせるなどということはしないらしく、唯その狐の教えに依って、他人の吉凶禍福や失せ物、または尋ね人のありかを占うに過ぎないのである。
菊人形の昔 半七捕物帳 青空文庫
そのうちに毒がきいて来て、氏は皮椅子の中で絶命する――というのはどうです」「ああっ、それだ」 大寺警部は失せ物を届けられたときのように悦んだ。
海野十三 地獄の使者 青空文庫
そういう法力を見せるから、失せ物が現れなくとも、病気が治らなくとも信仰が絶えないらしい。
坂口安吾 明日は天気になれ 青空文庫
いろいろと諸神に願をかけましたが、その甲斐もなく、さる人の申されるには、山伏に祈ってもらうと七日のうちに必ず失せ物がでるとのことに、さっそく山伏を訪ねましたところ……」 こう云いかけてワッと泣きくずれてしまいました。
――『鼠の文づかい』より―― 屋根裏の犯人 青空文庫
祈りかなって七日のうちに失せ物の現われるときには、それ、その御幣がおのずからに動きだし、また燈明がおのずから消滅いたす。
――『鼠の文づかい』より―― 屋根裏の犯人 青空文庫
易者とちがって、失せ物はこれこれの方角にありますなぞと云うのじゃなくて、法力によって七日のうちに出してみせますと云うのだから、その祈りはすさまじく、身の毛がよだつようです。
――『鼠の文づかい』より―― 屋根裏の犯人 青空文庫
ところが待てど暮らせど失せ物は現れません。
――『鼠の文づかい』より―― 屋根裏の犯人 青空文庫
作例 · 標準
例句