当てもない
あてもない
表現形容詞
標準
random
文例 · 用例
東へ行ってどうしようという当てもなかったが、同時に、西へ行ってどうしようという当てもない。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
どこへという当てもないが、月にアバタをまごまご曝していては、お主の繩目に掛らざなるまい」「法螺だ、法螺だよ。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
が、どこへ行こうとするのか、妻子を探す当てもなく、また、今夜の宿を借りる当てもない。
— 織田作之助 『昨日・今日・明日』 青空文庫
当てもないままに、赤井はひょこひょことさまようていたが、やがて耳の千切れるような寒さにたまりかねたのか、わずかの温みを求めて、足は自然に難波駅の地下鉄の構内に向いた。
— 織田作之助 『昨日・今日・明日』 青空文庫
それでもただ女房を持たせられると聞いたばかりで、どこの誰という当てもないのに、二三日の間はそわそわして物が手に附かなかった。
— 森鴎外 『蛇』 青空文庫
」 そして無理矢理母の手から受取ると、眼鏡の隙間からポタポタ涙を落しながら、家を飛び出したが、どこへ行くといふ当てもないと判ると、急に気の抜けた歩き方になり、家出の決心がふと鈍つた。
— 織田作之助 『六白金星』 青空文庫
十二月二十五日の夜、やっと大阪駅まで辿りついたが、さてこれからどこへ行けば良いのか、その当てもない。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
当てもない咳払いを一つして反り身になった。
— 夢野久作 『空を飛ぶパラソル』 青空文庫
作例 · 標準
就職先も決まらぬまま、当てもない日々を過ごしていると、焦りばかりが募っていく。
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「どこへ行くんですか」「いえ、特に目的地があるわけではなく、当てもなく歩いているだけですよ」
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目的地を一切定めない当てもない旅に、日常を忘れて身を任せてみたいと思うことがある。
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有力な手がかりを失った捜査員たちは、当てもなく周辺住民への聞き込みを続けるしかなかった。
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