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漢文体

かんぶんたい
名詞
1
標準
文例 · 用例
碑文に漢文体を用いるのも、また形式未成のゆえである。
森鴎外 なかじきり 青空文庫
何かの碑面にでもありそうな漢文体の文句を暗誦しながら睡眠を誘おうとしているらしい兄はと見ると、枕を並べたその人の方からは何時の間にか高い鼾が聞えて来た。
島崎藤村 新生 青空文庫
ローマ字を国字にしようといふ位の意気ごみを書くのに、極めて生硬な漢文体の古い表現で文章が書いて有つた。
水野葉舟 言文一致 青空文庫
――それから、文語を用いるか口語体を用いるか、文語体にしても漢文体か擬古文体か、口語体にしても話し言葉風のものか近代文章語体か、それとも又新聞記事体か、ということが次の段階のスタイルの問題である。
戸坂潤 思想としての文学 青空文庫
今年の虫干の昼過ぎ、一番自分の眼を驚かし喜ばしたものは、明治初年の頃に出版された草双紙や綿絵や又は漢文体の雑書であつた。
永井荷風 虫干 青空文庫
苔と落葉と土とに埋れてしまつた古い石碑の面を恐る/\洗ひ清めながら、磨滅した文字の一ツ一ツを捜り出して行くやうな心持で、自分は先づ第一に、「東京新繁昌記」と言ふ漢文体の書籍を拾ひ読みした。
永井荷風 虫干 青空文庫
ところが終りに臨んでは前例となんら変わるところなく、やはり「高橋義雄撰并書」と漢文体で題された。
北大路魯山人 高橋箒庵氏の書道観 青空文庫
とがめだてされて改刻されたことは、しばらく別としても、旧の漢文体を不便として、昭和七年九月に和文体に改造したと説明してなんの不都合もないのではないか。
北大路魯山人 高橋箒庵氏の書道観 青空文庫