労働歌
ろうどうか
名詞
標準
work song
文例 · 用例
僕の友人は、労働歌を歌っていて、ただ、それだけで一年間尾行につき纒われた。
— 黒島傳治 『鍬と鎌の五月』 青空文庫
若い女のひとたちも、手に旗を持って労働歌を歌い、私は胸が一ぱいになり、涙が出ました。
— 太宰治 『トカトントン』 青空文庫
彼らはその仮装が同じばかりでなく、同じような昂奮で語り、同じ声で叫び、そしてときどき彼らは労働歌を合唱した。
— 佐左木俊郎 『仮装観桜会』 青空文庫
しかしこの時代の彼女達の生活が文化の上に残した各地方の労働歌――紡ぎ唄、田植唄、粉挽の時に歌う唄、茶つみ唄、年に一度の盆踊りに歌う唄などは、素朴な言葉の間に脈々とした訴えと憧れとをふくめている。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
この一首は、この長閑な春の日ですら、お前は田に働いて疲れる、妻のいない一人ぽっちの、お前は田に働いて疲れる、というので、民謡でも労働歌というのに類し、旋頭歌だから、上の句と、下の句とどちらから歌ってもかまわないのである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
「君がため手力疲れ織りたる衣ぞ、春さらばいかなる色に摺りてば好けむ」(巻七・一二八一)なども、女の気持であるが、やはり労働歌で、機織りながらうたう女の歌の気持である。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
それに上の方も順じて調子がやはり重く圧搾されているが、全体としては進行的な調子で、労働歌の一種と感ずることが出来る。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
内容が斯く稍戯曲的であるから、いろいろ敷衍して解釈しがちであるが、これも農民のあいだに行われた労働歌の一種で、農婦等がこぞってうたうのに適したものである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
作例 · 標準
港の男たちが、重い網を引き上げながら、調子を合わせて力強い労働歌を歌っていた。
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この地方に古くから伝わる労働歌には、厳しい自然と共に生きた人々の喜びや悲しみが込められている。
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資料館で、かつて炭鉱で歌われていたという哀愁漂う旋律の労働歌を聴いた。
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