焼地
しょうち
名詞
標準
文例 · 用例
謙譲の褄はずれは、倨傲の襟より品を備えて、尋常な姿容は調って、焼地に焦りつく影も、水で描いたように涼しくも清爽であった。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
謙譲の褄はづれは、倨傲の襟より品を備へて、尋常な姿容は調つて、焼地に焦りつく影も、水で描いたやうに涼しくも清爽であつた。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
何トンもの雪が延焼地帯に積まれ、急造滑車で運び込まれると、次第に近隣の建物は水分を含み、冷え始めた。
— THE FOUR WHITE DAYS 『四日白魔』 青空文庫
焼地から萌えだす草は、やがてすべて若々しくて生命が新しい。
— 吉川英治 『松のや露八』 青空文庫
どこにこんな荒寥の地方があるのだらう年をとつた乞食の群はいくたりとなく隊列のあとをすぎさつてゆき禿鷹の屍肉にむらがるやうにきたない小蟲が燒地の穢土にむらがつてゐる。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
年をとつた乞食の群はいくたりとなく隊列のあとをすぎさつてゆき禿鷹の屍肉にむらがるやうにきたない小蟲が燒地の穢土にむらがつてゐる。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫