鸊鷉
かいつぶり異読 カイツブリ
名詞
標準
little grebe (Tachybaptus ruficollis)
文例 · 用例
また鵜やかいつぶりの卵などはほとんど両端の丸みが同じで楕円形をしている。
— 寺田寅彦 『卵の形』 青空文庫
閑けさよ、三宝寺池、潜き鳥、かいつぶりのよく響きて、ともすれば連れ走る、頭のみぞ。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
濠の内からかいつぶりがひょいと浮き上る。
— 夏目漱石 『倫敦塔』 青空文庫
かいつぶりはふいと沈む。
— 夏目漱石 『倫敦塔』 青空文庫
湖には遠く一二点、かいつぶりの姿が浮んでいた。
— 芥川龍之介 『素戔嗚尊』 青空文庫
そうして蘆と藺との茂る濠を見おろして、かすかな夕日の光にぬらされながら、かいつぶり鳴く水に寂しい白壁の影を落している、あの天主閣の高い屋根がわらがいつまでも、地に落ちないように祈りたいと思う。
— 芥川龍之介 『松江印象記』 青空文庫
鳰鳥(かいつぶり)は水に潜くので、葛飾のかずへの枕詞とした。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
かいつぶりのいる沼のそばで育った十二歳の少女には、他人の手は、心やすくも親しげにも、そうやすやすと握れるものではなかった。
— 久生十蘭 『復活祭』 青空文庫
標準
grebe (any waterbird of family Podicipedidae)