眼脂
がんし
名詞
標準
文例 · 用例
」 すると、ナタリーが眼脂をふいてこたえた。
— 吉行エイスケ 『スポールティフな娼婦』 青空文庫
吾輩が琥珀よりも美しいと評した彼の眼には眼脂が一杯たまっている。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
アラアラ眼脂が出ているわよ」 なんかと云って嘗めてやらんばかりにして見せるので大抵のお客が驚いて帰ってしまう。
— 夢野久作 『超人鬚野博士』 青空文庫
骨と皮ばかりになっている上に、鼻の頭がカラカラに乾いてしまって、瞳孔の開いた眼脂だらけの眼で悲しそうに吾輩を見上げているが尻尾を振る元気も無いらしい。
— 夢野久作 『超人鬚野博士』 青空文庫
眼の悪い方の船頭は、眼脂を夥しく出して、顔を真赤にして居た。
— 田山花袋 『朝』 青空文庫
一人の船頭の胸からは油汗が流れ、一人の船頭の眼からは眼脂が流れた。
— 田山花袋 『朝』 青空文庫
」 奴隷は眼脂に塊った逆睫をしばたたくと、大きく口を開いて背を延ばした。
— 横光利一 『日輪』 青空文庫
小僧は眼脂をつけた眼で笑いながら、 「ヤーイ。
— 横光利一 『御身』 青空文庫