怪音
かいおん
名詞
標準
strange noise
文例 · 用例
)老女 ――(独白)母、母、母、………母………(笑いの怪音、小間)そうだ、わたしは母なのだ!
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
洞穴内の怪音 かれこれ三、四里も進んだ頃、もう四辺は次第に暗くなって来た。
— 押川春浪 『月世界競争探検』 青空文庫
由て蓮花が此怪音を出したと假定して爰に列しおく。
— 南方熊楠 『蓮の花開く音を聽く事』 青空文庫
その怪音は、厚い壁をとおして、地底から盛りあがるようにだんだんと大きくなっていった。
— 海野十三 『十八時の音楽浴』 青空文庫
それはちょうどこんな寒い十二月の夜ふけ、突如として研究所の屋上に一大閃光がサッと輝くとみるまに、轟々たる怪音をたてて、ロケットが空中に飛び上ったのであった。
— 海野十三 『ある宇宙塵の秘密』 青空文庫
海底城塞の掛橋みたいなものは、ぎいっと怪音を発して、軟泥の嵐をまき起しながら大きく動いて、やがて元のようにぴったり閉った。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
だから敬二は、窓硝子の怪音と東京ビルの横腹を照らす火光とが同じ力の元からでていることを知った。
— 海野十三 『○○獣』 青空文庫
ただあとには、さらに高い怪音が、ビビビーン、ビビビーンと、微かに敬二の耳をうつばかりになった。
— 海野十三 『○○獣』 青空文庫