弾撥
だんぱつ
名詞
標準
文例 · 用例
はねもどったのは、独楽それ自身の魔力ではなく、竹童の帯に結んであった紐の弾撥。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
その垂れている繩の先に、冷やりと顔をなでられたので馬春堂は、ハッと、失いかけていた生命の弾撥をよみがえらせて、「おーっ、たッ、たッ、助けてくれ――」 いきなり、ムシャクシャに繩へかじりついてきました。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
氣の散るのは譬へば燈火の動き瞬いて物を照らして明らかなる能はざるが如く、氣の弛んだのは譬へば護謨球の中の空氣の稀薄乏少で彈撥跳躍の作用の衰へて居るやうなものである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
氣が張れば彈撥反跳の力は加はり、氣が弛めば其の力は衰へる。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
護謨球のやゝ古びたのは既に氣が足らなくなつて居るから、一時は温暖の作用によつて張つても、又頓て弛んで彈撥反跳の力は衰へるのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫