研ぎ上げ
とぎあげ
名詞
標準
honing
文例 · 用例
それからお八重と二人家へ歸ると、父はもう鉈鎌を研ぎ上げたと見えて、薄暗い爐邊に一人踏込んで、莨を吹かしてゐる。
— 石川啄木 『天鵞絨』 青空文庫
それからお八重と二人家へ帰ると、父はもう鉈鎌を研ぎ上げたと見えて、薄暗い炉端に一人|踏込んで、莨を吹かしてゐる。
— 石川啄木 『天鵞絨』 青空文庫
空は研ぎ上げた剣を懸けつらねたごとく澄んでいる。
— 夏目漱石 『趣味の遺伝』 青空文庫
俳優は芸道さへ修行すればよいやうなものでござりますが、身を懦弱に持ちくづした日には、折角研ぎ上げた技芸でも滅茶になるものでござります。
— 折口信夫 『市村羽左衛門論』 青空文庫
私は仕方なしに革砥ですっかり研ぎ上げた。
— 豊島与志雄 『或る男の手記』 青空文庫
よしんば、作者自身龍江ほどそれを現実としては信じないまでもこういう霊界物語にひどく「抒情歌」の美を感じ、その美をとぎあげてこの一篇の小説の中へ盛りこもうとした情熱だけは、まがうかたなく感じられる。
— 宮本百合子 『文芸時評』 青空文庫
作例 · 標準
職人は、刀の研ぎ上げに数日を費やした。
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最高の切れ味を得るため、入念な研ぎ上げが必要だ。
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彼の作品は、細部まで研ぎ上げられた美しさがあった。
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