挙騒
きょさわぎ
名詞
標準
文例 · 用例
」 出る先へ立って、お神は銀子の寿々龍にそんなことを言って聞かせたが、そういうものが一人現われたのは、この土地にも春らしい気分が兆しはじめ、人馬も通えるように堅く張り詰めた河の氷もようやく溶けはじめたころで、町は選挙騒ぎでざわめき立っていた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
選挙騒ぎもやや鎮まった時分、倉持は二三人取巻きをつれて来たり、一人で飯を食いに来たりもしていたが、よって来ると三味線をひかせておばこ節など唄って騒ぐくらいで、手もかからず、気むずかしいところも見えなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
「親分、抜け荷の調べはいい加減にして、城弾三郎殺しを挙げちゃどうです」 ガラッ八がそんな事を言い出したのは、抜け荷検挙騒ぎから五六日経ってからでした。
— 父の遺書 『銭形平次捕物控』 青空文庫
去年、母にいいつけられて、はるばる、若松までも行ったけど、選挙騒ぎで、望みがかないませんでした。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
縣會に限らず、一體に選擧騷ぎなんぞに血道をあげるもんぢやないわ。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
「親分、拔け荷の調べは宜いかげんにして、城彈三郎殺しを擧げちやどうです」 ガラツ八がそんな事を言ひ出したのは、拔け荷檢擧騷ぎから五六日經つてからでした。
— 父の遺書 『錢形平次捕物控』 青空文庫