その物
そのもの
表現名詞名詞-接尾辞頻度ランク #1171 · 青空 0 例
標準
the very thing
文例 · 用例
事そのもの、物そのものを、知る間もあらせずその事その物の利用を思つた心のせゐだ。
— 中原中也 『感情喪失時代』 青空文庫
その耕作法その物は、真に偉い学者が発見したものであるが、その農学士は、唯それを暗記したに過ぎないとする。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
――此の場合、その百姓は、農学士を心理的に判断し、その判断を、序でに耕作法その物にまで及ぼしたのである。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
講述する耕作法その物は、かいさ詰らぬものであるが、農学士は心理的には、甚だ発達してゐて、聴いてる方では、耕作法としては何が何やら分らぬ乍ら、なんだか好いことを教へて呉れつゝあるやうに思はれてならないといふ場合である。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
大隅君は独り息子であるから、ずいぶん可愛がられて、十年ほど前にお母さんが死んで、それからは厳父は、何事も大隅君の気のままにさせていた様子で、謂わば、おっとりと育てられて来た人であって、大学時代にも、天鵞絨の襟の外套などを着て、その物腰も決して粗野ではなかったが、どうも、学生間の評判は悪かった。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
私は最初音楽上の技巧について言つたから、そのことでも結論をして置くが、――要するに、すべてその物自体でなくそれを表現することゝかなんだとか、副次的なことでの困難は、何時も生命に座標軸を課することから起るのだ。
— 中原中也 『生と歌』 青空文庫
また、征服者の桃太郎が、あまりに強くては、讀者はかへつて鬼のはうを氣の毒に思つたりなどして、その物語に危機一髮の醍醐味は湧いて出ない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
彼に取って風景は、単に眼に訴える快感、その物のために価値があったのだ。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
作例 · 標準
この絵は、作者の魂そのものを表現しているようだ。
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彼こそが、このチームの勝利の鍵を握るその物だ。
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彼の言葉は、私の心を癒してくれるその物だった。
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