権実
ごんじつ
名詞
標準
文例 · 用例
維幾も常陸介、子息為憲もきかぬ気の若者、官権実力共に有る男だ。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
かくして、「しかるに濁世の群萌、穢悪の含識、いまし九十五種の邪道をいでて、半満権実の法門にいるといへども、真なるものは、はなはだもてかたく、実なるものは、はなはだもてまれなり。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
大覚世尊(釈迦)が年七十二の時、法機|漸く熟して法華|爾前に於ける権実両教の起尽を明かにするため無量義経を説き「四十余年|未顕真実」と喝破して静かに禅定に入つた話は仏者の間に有名であり、わが弘法大師は現にまだ禅定のうちにありとさへ或る一部の人々に信ぜられて居る。
— 小酒井不木 『毒と迷信』 青空文庫