朽廃
きゅうはい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
decay
文例 · 用例
のびやかに此心がをどつてゆくときでも、また限りない瞑想の朽廃へおちいるときでも、きつと わたしの憂はわたしの弱い身体を中庸の微韻のうちに保つ。
— 大手拓次 『藍色の蟇』 青空文庫
而も一度、朽廃せる制度と資本家の神聖に対する反抗の声の挙げらるる時、「十字架につけよ!
— エンマ・ゴルドマン 『少数と多数』 青空文庫
公園は之がために年と共に俗了し、今は唯病樹の乱立する間に朽廃した旧時の堂宇と、取残された博覧会の建築物とを見るばかりとなった。
— 永井荷風 『上野』 青空文庫
明治三十一、二年の頃、わたくしが掃墓に赴いた時には、堂宇は朽廃し墓地も荒れ果てていた。
— 永井荷風 『里の今昔』 青空文庫
老人が靉靆の力を借るが如く、わたくしは電車と乗合自動車に乗って向島に行き、半枯れかかっている病樹の下に立って更に珍しくもない石碑の文をよみ、また朽廃した林亭の縁側に腰をかけては、下水のような池の水を眺めて、猶且つ倦まずに半日を送る。
— 永井荷風 『百花園』 青空文庫
家の前方平坦なる園の中央は、枯れた梅樹の伐除かれた後朽廃した四阿の残っている外には何物もない。
— 永井荷風 『百花園』 青空文庫
或日、深川の町はずれを処定めず、やがて扇橋のあたりから釜屋堀の岸づたいに歩みを運ぶ中、わたくしはふと路傍の朽廃した小祠の前に一片の断碑を見た。
— 永井荷風 『放水路』 青空文庫
近寄って見ると、松の枯木は広い池の中に立っていて、その木陰には半ば朽廃した神社と、灌木に蔽われた築山がある。
— 永井荷風 『元八まん』 青空文庫
作例 · 標準
長年放置された木造家屋は、すでに朽廃が進んでいた。
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この橋は老朽化が進み、朽廃寸前の状態だ。
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歴史的建造物の保存には、朽廃を防ぐための定期的な手入れが不可欠だ。
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