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をば

をば
助詞
1
標準
emphasizes direct object of action
文例 · 用例
そして明日の今頃は  長の年月見馴れてる  故郷の土をば見てゐるのですさよなら、さよなら!
中原中也 別離 青空文庫
汝が底を探りたる、者とてはなく、汝がゆたけき内奥を、知るものとてなかりけり、さまで汝等秘密をば、守らんこと敏なりき!
――人と海―― 海の詩 青空文庫
自力だけを恃み、方法を尽したところで舌鼓を打つて「あゝうまい」と思ふ境地は、絶対の力を俟つてこそ得られるのであつて自力をばかり恃んで、舌鼓を無理に打つてみても舌が荒れるくらゐのものである。
中原中也 詩壇への願ひ 青空文庫
尤も、近代人が、自力をばかり恃む傾向があり、それにはそれの必然性があることを、私とて知らないのではない。
中原中也 詩壇への願ひ 青空文庫
酔つて疲れて私の瞼はイラ痒いとは云へ、人よ汝がそのやうなことを気にするのであれば、あゝ、それは世間をばかり心の中に相手として置いてゐるからだ。
――不真面目なわが心…… その一週間 青空文庫
九月十月十一月太宰治     (上) 御坂で苦慮のこと 甲州御坂峠の頂上に在る茶店の二階を借りて、長篇小説すこしづつ書きすすめて、九月、十月、十一月、三つきめに、やつと、茶店のをばさん、娘さん、と世間話こだはらず語り合へるくらゐに、馴れた。
太宰治 九月十月十一月 青空文庫
をばさんも、娘さんも、はじめのうちは、私の音無しさに、かへつて奇怪を感じた樣子で、あのお客さんは女みたいだ、と蔭口きいて、私は、それをちらと聞いて、ああ、あんまり音無しくしてもいけないのか、とくやしく思つた。
太宰治 九月十月十一月 青空文庫
だんだん茶店の人たちも、あのお客は、ただ口が重いだけで、別段に惡だくみのある者でないといふことが判つた樣子で、お客さんのお嫁さんになるひと仕合せですね、世話が燒けなくて、とをばさんに冗談言はれて、私は苦笑して、やつと打ち解けて來たころには、はや十一月、峠の寒氣、堪へがたくなつた。
太宰治 九月十月十一月 青空文庫
作例 · 標準
「その件に就きましては、私をばお使いください」と、彼は恭しく頭を下げた。
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敵の首領をば討ち取らんと、若き武者は戦場を駆け抜けた。
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この宝をば末長く守り抜くことが、我ら一族に課せられた使命である。
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をば(をば) — 幻辞.com