悠々自適の生活
ゆうゆうじてきのせいかつ
表現名詞
標準
life free from worldly cares
文例 · 用例
先生は、昨年の春、同じ学部の若い教授と意見の衝突があって、忍ぶべからざる侮辱を受けたとかの理由を以て大学の講壇から去り、いまは牛込の御自宅で、それこそ晴耕雨読とでもいうべき悠々自適の生活をなさっているのだ。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
三〇代で早くも引退したマークラーは、クパチーノで悠々自適の生活を送っていた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
これで私も、末の見込みのない平事務員の足を洗って、末は田舎へ引込むなりして悠々自適の生活ができるというものと、悦びに慄えた。
— 海野十三 『柿色の紙風船』 青空文庫
一切の労働、一切の責任から解放されたわれわれ男性の存在、そして、女性の実質的な奉仕と献身とによつて、無為徒食、悠々自適の生活を送るといふことは、これ果して、女尊男卑かどうかだ。
— ――または 海女の女王はかうして選ばれた―― 『道遠からん 四幕』 青空文庫
母屋から離れた二た間の一軒建で、もとは材木小屋の見張りに使った奉公人の住いでしたが、足が不自由で少し偏屈で、学問にばかり凝っている勇次郎は、多勢の家族と一緒に住んでいることを嫌ってここで若隠居のような、悠々自適の生活をしているのでした。
— 北冥の魚 『銭形平次捕物控』 青空文庫
母屋から離れた二た間の一軒建で、もとは材木小屋の見張りに使つた奉公人の住ひでしたが、足が不自由で少し變屈で、學問にばかり凝つて居る勇次郎は、多勢の家族と一緒に住んでゐることを嫌つて此處で若隱居のやうな、悠々自適の生活をして居るのでした。
— 北冥の魚 『錢形平次捕物控』 青空文庫
持てる者がみな狼狽焦心する時に、乞食種族だけは、悠々自適の生活を転移する必要を認めない現状維持派であります。
— 山科の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
我々の今歓待に預っている老貴族エフィゲニウス氏が、今こそは一切の公職を辞して悠々自適の生活を送っていましたが、以前はこの都会の市長とも言うべき最高執政を務めていた頃の名残りの部屋部屋の前を通り過ぎつつも、その壮麗さにはまたいつものように眼を瞠らずにはいられなかったのです。
— 橘外男 『ウニデス潮流の彼方』 青空文庫
作例 · 標準
彼はどんな状況でも慌てず、悠々閑々とした態度を崩さなかった。
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