棹立ち
さおだち
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
bolting upright
文例 · 用例
すると今まで只の一度も鞭の影さえ見せられた事のない「瞬」は、思いがけない主人の乱暴な乗り方に驚いて、これも夢中になってしまいまして、ヒーンと一声|棹立ちになったと思うと、そのまま一足飛びに駈け出しました。
— 夢野久作 『白髪小僧』 青空文庫
馬は驚いて棹立ちになって、驀然に表門を駈け出しますと、丁度そこへ王宮から、紅木大臣を追っかけて来た兵隊が往来一パイになって押し寄せて、一度に鬨と鯨波を挙げました。
— 夢野久作 『白髪小僧』 青空文庫
馬は棹立ちになった。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
馬は憤って前に飛び横に跳ね、棹立ちになったり前膝を突いたりして、一生懸命に振り落そうと藻掻いたが、道化男はいつも千番に一番の兼ね合いで踏みこたえる。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
……数十頭の馬が突然棹立ちになって狂いはじめる……。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
が、そんな事で宥められる『東雲』でなかつたのか、それともすれ違ひさま、梯子の先が馬の尻に觸つたのか、馬はパツと棹立ちになると、馬丁の法被をかなぐり捨てゝ、奔流の如く元の道へ。
— 名馬罪あり 『錢形平次捕物控』 青空文庫
が、そんな事で宥められる「東雲」でなかったのか、それともすれ違いざま、梯子の先が馬の尻に触ったのか、馬はパッと棹立ちになると、馬丁の法被をかなぐり捨てて、奔流のごとく元の道へ。
— 名馬罪あり 『銭形平次捕物控』 青空文庫
ただ一度、どこかの藩の権者が、この三輪明神の境内へ逸り切った馬を乗入れようとした時に、通り合せた丹後守がその轡づらを取り、馬の首を逆に廻したことがある――馬上の武士は怒って、鞭を振り上げて丹後守を打とうとした時に、何のはずみか真逆さまに鞍壺から転げ落ちて、馬は棹立ちになった。
— 三輪の神杉の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
驚いた馬が棹立ちになって、飼い主を振り落とした。
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映画のクライマックスで、主人公のバイクが棹立ちになり、障害物を乗り越えた。
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彼は怒りのあまり、椅子から棹立ちになった。
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