擦り合う
なすりあう
動詞
標準
文例 · 用例
よく洒された麻布が擦り合うような音の底に生絹を揉み合わすような音もかすかに聞えます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
擦り合う胴と胴との間で、南瓜の皿が動いていた。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
」「ほ、ほ、袖擦り合うただけのえにしでも、一生の生き死にを、一緒にせねばならぬこともありまさあね――わたしが、お前さんが、どんな大望を持っているか、それを知って、かずならぬ身でも、力を添えようといったとて、何の不思議もありますまい。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
「ならば、袖擦り合うも、他生の縁、況して、あれ程の御縁もあること、拙宅へ、ちょいと、お立ち寄り願われないか?
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
路地を抜けると、食物の匂いのする商店が肩を擦り合うようにして並んでいる。
— 林芙美子 『泣虫小僧』 青空文庫
かれはわたしと肩をこすり合うようにして立っているので、なんとも無しに一種の挨拶をした。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫