業腹
ごうはら
形容動詞名詞
標準
spite
文例 · 用例
あんなやつもめったにゃねえよ、往来の少ない処なら、昼だってひよぐるぐらいは大目に見てくれらあ、業腹な。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
業腹だから斯う云ってくれた――待てよ斯う云ったんだ。
— 有島武郎 『かんかん虫』 青空文庫
さりとて今更あやまるのも業腹だと思ったので、かれは幼い主人を引き摺って一生懸命に逃げ出した。
— 朝顔屋敷 『半七捕物帳』 青空文庫
銀子はやがて家へ帰り、どこかに今朝の新聞があるかと、それとなく捜してみたが、お神がわざと隠したものらしく、どこにも見えず、訊くのも業腹なので、そのまま塩釜の土産の菓子折をもって、小谷さんのところへ行ってみた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
」「嘘おっしゃい」 酒の下地で、常よりは、やや図々しい前川に、夫人はちょっと業腹で、ヒステリックに、その話を打ち切って、別の手を考えていた。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
相談にならねえで、はあ物別れのまま帰ってきたところですが、業腹なものだからここで一本|貰って……」 開墾地の彦助爺が鼻水を押し拭いながら言った。
— 佐左木俊郎 『恐怖城』 青空文庫
業腹ながら爺さんの言葉通りに、荒壁の上塗だけは越してから塗ることにして、九日曉荷物を運び込む故、疊だけは必ず敷いておいて呉れ、と固くも頼んで、看護の片手間にこそ/\と荷造りにかゝつた。
— 木槿の花 『樹木とその葉』 青空文庫
主婦は心なく飛込むも異なものなり、そのまま階子段へ引退るも業腹なりで、おめおめと見せられる。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
作例 · 標準
彼の裏切りは、私にとって業腹でしかない。
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業腹なことに、約束を破られた上に謝罪もなかった。
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彼の発言には、どこか業腹な響きがあった。
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