玄兎
げんと
名詞
標準
moon
文例 · 用例
午後は奈々子が一昼寝してからであった、雪子もお児もぶらんこに飽き、寝覚めた奈々子を連れて、表のほうにいるようすであったが、格子戸をからりあけてかけ上がりざまに三児はわれ勝ちと父に何か告げんとするのである。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
お絹振り放して逃げんとして抱き戻された。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
五郎蔵ヅカヅカと駕籠に寄り、垂れを上げんとした時、アッと叫んで蹴飛ばされる。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
驚いたお光、アッと叫んで逃げんとする。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
五郎蔵が、T「黙って居りゃ いい気になって よくも俺達の面に 泥塗って呉れた」 逃げんとする仲蔵の襟がみとって引き戻す。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
逃げんとする腕を捻じ伏せて右門は、 おふみに、T「おふみさんこの面をよッく御覧なせえ」 おふみ不審そうにその顔を見る。
— 山中貞雄 『右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法』 青空文庫
昨夜治子より手紙来たり、今日|午過ぎひそかに訪問れて永久の別れを告げんと申し送れり。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
少くとも文學といふ分野に於て、詩に優つて純粹に藝術の遂げんとする要求を追求してゐるものはない。
— 有島武郎 『詩への逸脱』 青空文庫
作例 · 標準
澄み渡った秋の夜空に、皓々と輝く玄兎が東の山際から姿を現した。
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水面に映る玄兎を眺めながら、古の文人たちは数々の名歌を残してきた。
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街の灯りから離れた場所では、玄兎の光だけで足元が照らされるほど明るい。
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