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贅物

ぜいぶつ
名詞
1
標準
文例 · 用例
ただ先刻多々良君が吾輩を目して休養以外に何等の能もない贅物のごとくに罵ったのは少々気掛りである。
夏目漱石 吾輩は猫である 青空文庫
この歌万葉時代に流行せる一気|呵成の調にて、少しも野卑なる処はなく、字句もしまりをり候へども、全体の上より見れば上三句は贅物に属し候。
正岡子規 歌よみに与ふる書 青空文庫
此歌萬葉時代に流行せる一氣|呵成の調にて少しも野卑なる處は無く字句もしまり居り候へども全體の上より見れば上三句は贅物に屬し候。
正岡子規 歌よみに與ふる書 青空文庫
日本でも支那画をまねた者には、画賛即ち詩を書いた者があるが、多くは贅物と思はれる。
正岡子規 病牀六尺 青空文庫
この歌万葉時代に流行せる一気呵成の調にて少しも野卑なるところはなく字句もしまり居り候えども、全体の上より見れば上三句は贅物に属し候。
正岡子規 歌よみに与ふる書 青空文庫
その剥ぎ取つた油頁岩は贅物でなく、それを乾溜して重油を製してゐる。
附 満蒙の歌 満蒙遊記 青空文庫
くりかえしよみ、例えば家のことなどについて自分の心持に生じている変化について考え、この数ヵ月のうちに(去年から)こき落された贅物のこと、或程度まで贅物がなくなって、そのレベルではじめてああ、と心から納得されるものの生じていることを深く感じます。
一九三九年(昭和十四年) 獄中への手紙 青空文庫
若し朝子がその幼時の如く餘計者であるならば、その餘計者である事と、家を出てからの行爲との間に原因結果の關係が無ければ、折角立派な生ひ立ちの記も無用の贅物に過ぎない。
「八千代集」を讀む 貝殼追放 青空文庫