因りて
よりて
接続詞
標準
as such
文例 · 用例
与二は政元の下で先度の功に因りて大に威を振ったが、兄を討ったので世の用いも悪く、三好筑前守はまた六郎の補佐の臣として六郎の権威と利益とのためには与二の思うがままにもさせず振舞うので、与二は面白くなくなった。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
一|艘の厄介船と、八人の厄介船頭と、二十余人の厄介客とは、この一個の厄介物の手に因りて扶けられつつ、半時間の後その命を拾いしなり。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
因りて倩々案ずるに、國許に候恩田杢と申者、老職末席にて年少なれど、きつと器量ある者につき、國家の政道を擧げて任せ申さむと存ずるが、某も渠も若年なれば譜代の重役をはじめ家中の者ども、決して心服仕らじ、しかする時は杢が命令行はれで、背く者の出で來らむには、却て國家の亂とならむこと、憂慮しく候。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
因りて書を讀まず又學ばざるにて候。
— 泉鏡花 『花間文字』 青空文庫
しかれども懸賞して細民を賑わすにしかずと、一片の慈悲心に因りて事ここに及べるなり、と飯炊に雇われたる束髪の老婦人、人に向いて喋々その顛末を説けり。
— 泉鏡花 『金時計』 青空文庫
そうして、女もし慎みと信仰と愛と潔きとに居らば、子を生む事に因りて救わるべし、と言い結んである。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
太祖の英明にして意を民人に致せしことの深遠なるは言うまでも無し、太子の仁、太孫の慈、亦人君の度ありて、明律|因りて以て成るというべし。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
孝陵の山川は、其の故に因りて改むる勿れ、天下の臣民は、哭臨する三日にして、皆服を釈き、嫁娶を妨ぐるなかれ。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
作例 · 標準
彼は真実を知っていた。因りて、証言台に立った。
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この計画は多くの困難を伴う。因りて、慎重な検討が必要だ。
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顧客からの要望が多数寄せられた。因りて、新機能を追加することにした。
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