攣
てなえ
名詞
標準
arm disability
文例 · 用例
赤い攣れた髪毛が額に迫り、その下で紅と栗との軟い顔がほつとり上気してゐる。
— 中原中也 『夭折した富永』 青空文庫
地理教室の図書の管理をしていた、オットー・バシンという人も同じ仲間であったがこの人は聴講に身が入って来ると引切りなしに肩から腕を妙に大業に痙攣させるので、隣席に坐るとそれが気になって困った。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
潭が深くて、渉れないから、崖に攣じ上る。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
それに腹の皮を引攣られ翁はいつも胸から上をえび蔓のように撓めて歩いた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
そのとき室内で大人はかんがへこんでゐた、大人の思想がくるくると渦まきをした、ある混み入つた思想のぢれんまが大人の心を痙攣させた。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
眼蓋がひくひく痙攣する。
— 断片 『小さき良心』 青空文庫
そして私は、彼の意志、彼の苦痛、そして千の舞踏への衝動でむずむずしてゐる、その頼りない肉體の一部にそれをしてしまはうかとしてゐるかのやうに、そのステッキをしつかと自分の背骨に壓しつけてゐる、彼の痙攣しがちな手の絶望的な動作をも、見拔いたのでした。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『巴里の手紙』 青空文庫
私はむつと熱いいきれの鼻を打つお前の枕元に近附いて、時々痙攣するやうに動いてゐるお前の手を堅く執つた。
— 南部修太郎 『疑惑』 青空文庫
作例 · 標準
事故の後遺症で、彼は片腕が攣の状態になってしまった。
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その職人は、長年の酷使により両腕が攣に近い状態だった。
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医療の進歩により、かつては治らなかった攣も改善されるケースが増えた。
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