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音物

いんもつ異読 いんぶつ
名詞多音語
1
標準
present (to build up a "friendship" with someone)
文例 · 用例
いよいよ留守と決まったので、小坂部は中間に持たせて来た音物を縁の端に置き列べさせて、自分はそっと内へあがった。
岡本綺堂 小坂部姫 青空文庫
かれは小机の上にある筆をとって、懐紙に「雪つもるなよ竹の」と書いて、それを丁寧にたたんで音物の上に置き添えて出た。
岡本綺堂 小坂部姫 青空文庫
夜に入りて、雨益※甚しく、山風加はりて、窓を打つ音物凄し。
大町桂月 春の筑波山 青空文庫
それが次第に嵩ずるうちに、大名共、だんだんと狡猾になって、お墨付には別段音物付け届け手土産の金高質量を明記してなかったのを幸いに、いつのまにか千両は五百両にへり、五百両は二百両に減って、年ごとにその挨拶の相場が下落していったために、窮すれば人また通ず、甚だ小気味のいい妙計を案じ出したのが松平家です。
三河に現れた退屈男 旗本退屈男 第五話 青空文庫
早う、あれを、御音物を、用意せぬかッ」「いや、なになに、そのような心配なぞ御無用じゃ。
三河に現れた退屈男 旗本退屈男 第五話 青空文庫
私は、二つの拳で無茶苦茶に空間を殴打し、喚き、そして足音物凄く部屋中を歩きまはり、窓のところに来ると、窓外に向つてマセドニアのヒリツプを論難するデモースゼーネスの思ひで、あらゆる罵詈と鞭韃の火を飛ばした。
牧野信一 ラガド大学参観記 青空文庫
そんなことがあったら一大事――あれが、お側にいるというので、大名、旗本、公卿、町人――総がかりで隠居隠居と、わしを持てはやし、さまざまな音物が、一日として新しく、わしの庫を充たさぬということもないのだ。
三上於菟吉 雪之丞変化 青空文庫
「伊豆殿、私はこう思うので、音物は政治の活力だとな」こう云ったのは六十年輩の、長身、痩躯、童顔をした、威厳もあるが卑しさもあり、貫禄もあるが軽薄さもある、変に矛盾した風貌態度を持った、気味のよくない侍であった。
国枝史郎 十二神貝十郎手柄話 青空文庫
作例 · 標準
彼は取引を有利に進めるため、相手に高価な音物を贈った。
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裏工作の一環として、音物を渡して協力を取り付けた。
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音物攻勢によって、彼は次第に村人たちの信頼を得ていった。
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その音物には、何か裏があるのではないかと彼女は疑った。
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