弄品
弄品
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標準
文例 · 用例
」 さて、笛吹――は、これも町で買った楊弓仕立の竹に、雀が針がねを伝って、嘴の鈴を、チン、カラカラカラカラカラ、チン、カラカラと飛ぶ玩弄品を、膝について、鼻の下の伸びた顔でいる。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
――ところで、とぼけきった興は尽きず、神巫の鈴から思いついて、古びた玩弄品屋の店で、ありあわせたこの雀を買ったのがはじまりで、笛吹はかつて、麻布辺の大資産家で、郷土民俗の趣味と、研究と、地鎮祭をかねて、飛騨、三河、信濃の国々の谷谷谷深く相|交叉する、山また山の僻村から招いた、山民一行の祭に参じた。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
もう三十を幾つも越した年紀ごろから思うと、小児の土産にする玩弄品らしい、粗末な手提を――大事そうに持っている。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
しかし、考えてみると、団扇や扇のようなものは元来どこまでが実用品で、どこまでが玩弄品であるか、それはわからない。
— 寺田寅彦 『錯覚数題』 青空文庫
玩弄品としては、年々目先が変わって、それで早くこわれてしまうほうがいいに違いない。
— 寺田寅彦 『錯覚数題』 青空文庫
……一人に買われる玩弄品です。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
……この雛はちと大金のものゆえに、進上は申されぬ――お邪魔でなくばその玩弄品は。
— 泉鏡花 『夫人利生記』 青空文庫
――いつか、連をごまかす都合でな、隙潰しに開帳さして、其處等の辨天の顏を見たと思ひねえ、俺の玩弄品に、その、肖如さツたら。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫