皿形
さらがた
名詞
標準
文例 · 用例
丸皿形のボルタメーターで、皿の内面に沈着する銀がやはりこの「シャボテン式」の放射線状の縞を成すは周知のことで、この場合は、濃度差による対流渦の結果であることは疑いもないことであろう。
— 寺田寅彦 『自然界の縞模様』 青空文庫
皿形の飛空機 第五斥候隊の隊長だった艇夫長の松下梅造が、その十人の火星人の中の首領と思われる一人を、辻中佐たちのいる司令室に連れて来た。
— 海野十三 『大宇宙遠征隊』 青空文庫
●飮食法遺跡より發見せし土噐の中には椀形のもの有り、皿形のもの有り、鉢形のもの有り、諸種の飮食物を盛るに適す。
— 坪井正五郎 『コロボックル風俗考』 青空文庫
もし鎔融状のまゝのものが地上に落ちる際、ある程度に冷却してゐたならば、空中旅行中回轉運動のために取つた形を維持し、そのまゝ、つむ形、鰹節形、皿形樣の火山彈となり、また内部から蒸氣を吐き出すためぱん形のものとなるのである。
— 今村明恒 『火山の話』 青空文庫
絵画的な方の帯は皿形に削られた面から浅いレリーフとして浮かび上がっており、背景部分は壁本来の面から約五センチメートル奥まっていた。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『狂気の山脈にて』 青空文庫
それは以前の区画にあった疎らな渦巻装飾と同じ線に沿って、壁面を皿形に削った中に浮き彫りの形で造形されていたのだが、浮き彫り部分は周囲の面と同一の高さにまで達していなかった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『狂気の山脈にて』 青空文庫
皿結びといって藁を皿形に結んだものを、その松に取り付けていろいろの食物を供えるのは、信州などのヤスも同じであった。
— 柳田国男 『雪国の春』 青空文庫
それはさしわたし五分ぐらゐの皿形の頭にわづかにそりをうつた短い柄がついてるので、分あつにできてるために柄の端を指でもつてみるとちよいと重いといふ感じがする。
— 中勘助 『銀の匙』 青空文庫