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金瓢

きんぴょう
名詞
1
標準
文例 · 用例
その旗じるしと金瓢の行くのを見て、「あッ。
第四分冊 新書太閤記 青空文庫
夏草日記 死体の処理や分捕品の始末などの奉行をいいつかって、戦後の曠野を、あちこち、巡視していた前田又左衛門は、「おういッ」 誰やら呼ぶ声に、ふと駒をとめて振向くと、金瓢の馬幟がすぐ眼にとまった。
第五分冊 新書太閤記 青空文庫
信長はそれを天守閣から閲して、「ああ、中村の猿も、ここまでになったか……」 と、無量な感慨をもらして、燦く金瓢の馬簾をいつまでも見送っていた。
第五分冊 新書太閤記 青空文庫
馬上、金瓢の下、かぶとの眉びさしに、陰って見える秀吉の眉にも、こんどは少し、難しい顔つきが見られた。
第五分冊 新書太閤記 青空文庫
この金瓢の馬印は、ふたりの案内でどうにでも赴くぞ」 で――半兵衛も官兵衛も、なおさら重責を感ぜずにいられなかった。
第五分冊 新書太閤記 青空文庫
桜若葉の山門から彼はもう金瓢の馬じるしと朱の大傘をかざさせて、ゆらゆら麓へ馬を打たせている。
第八分冊 新書太閤記 青空文庫
――時すでに、秀吉と秀吉をかこむ近衆小姓、将士たちの一群は、金瓢の馬簾を中心に、槍の光を並べ、弓をつらね、鉄砲をそろえ、青葉の露の頻りに降る暗い坂道を、一糸の紊れもなく、粛々と麓へむかって降りかけていた。
第八分冊 新書太閤記 青空文庫
金瓢の馬じるしは鮮やかに濡れかがやき、諸将の陣羽織や太刀からも雫していた。
第八分冊 新書太閤記 青空文庫