東天紅
とうてんこう
名詞
標準
early morning crowing of a rooster
文例 · 用例
そして東天紅くなりそめると共に、あち、こち高い峰の頂きが島のように霧の海から秀を抜いて見えているのであった。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
あの芝居で、今一つの中心は、東天紅の件であるが、目に見えぬ過去からの網の目が、浄瑠璃作者の頭にかぶさつて居た為に、宿禰太郎夫婦の死と言ふ様な大事件を以て解決せねばならなかつたのである。
— 折口信夫 『鶏鳴と神楽と』 青空文庫
東天紅なる時は、正に顕・幽両界の境目で、祭りに招き降された神が社からあがられるのは、此時刻である。
— 折口信夫 『鶏鳴と神楽と』 青空文庫
いま初めて私は私の心のなかに夜明けの鶏が東天紅と刻を告げているのがまざまざと感じられてきました。
— 正岡容 『初看板』 青空文庫
濡れたみどりが、迫るように息づいて、草と土の香が爽かに立ち昇って、ひがしの空がうす紅いろに色づいて――東天紅を告げる鶏の声を聞くべく、あまりに里離れているけれど――雨のなかを、雨を衝いて登る太陽。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
この上に東天紅のそよ風なびいて、葉摺れの音をどくろの唄と聞かせている。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
東天紅ともホオホケキョーとも鳴く烏はねえ」「黙って聴け」「ヘエ――」「どこの鳥屋にも、烏がいた例はあるまい。
— 幽霊にされた女 『銭形平次捕物控』 青空文庫
代って、平和の使徒が光明の先触れをしたまでの段取りで、かくて東天紅になり、満地が白々と明るくなりかけました。
— 山科の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
東天紅の鳴き声で、村人たちは目を覚ます。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
田舎の朝は、東天紅が時を告げる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
まだ暗いうちから東天紅が聞こえ始めた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
標準
brown domestic fowl (chicken breed)
作例 · 標準
東天紅は、その美しい長い尾羽で知られている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
庭で東天紅を飼育している。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
この地方の特産品として東天紅の卵が有名だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash