性格描写
せいかくびょうしゃ
名詞
標準
character portrayal
文例 · 用例
◇ 性格描写無用を叫ぶ者がある。
— 夢野久作 『探偵小説漫想』 青空文庫
そして、それは、内容を重んじたり、思想を重んじたり、社会への関係を重んじたり性格描写を重んじたりする芸術では、とても見ることも感ずることも出来ないやうな微妙な感じのする芸術――』『さうですかね。
— 田山録弥 『夏』 青空文庫
『多情多恨』は性格描写に於ては、決して全く成功したとは言はれない。
— 田山録弥 『尾崎紅葉とその作品』 青空文庫
また紅葉の人生観照や性格描写を凡近浅薄と貶しながらもその文章を古今に匹儔なき名文であると激賞して常に反覆細読していた。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
机龍之介の性格描写は、前古未曾有といっていい、筋の通った登場人物が、廿人ぐらいはあるだろうが、それぞれクッキリと描き分けた手際は、将に巨匠といっていい。
— 国枝史郎 『大衆物寸観』 青空文庫
「それから」が発表された当時、世間にはやつてゐた自然派の小説には、我々の周囲にも大勢ゐさうな、その意味では人生に忠実な性格描写が多かつた筈である。
— 芥川龍之介 『点心』 青空文庫
性格描写とはつまり思惟言行の形態叙述である。
— 豊島与志雄 『文学に於ける構想力』 青空文庫
浅間の旧臣須崎角弥と言ふ五郎蔵の前身を思はせるやうな内訌した性格描写が度を過ぎて、逢州殺し以前にもう悲劇になつてゐる五郎蔵を演ずる役者などもある。
— 折口信夫 『草双紙と講釈の世界』 青空文庫
作例 · 標準
この小説の魅力は、登場人物一人ひとりの緻密な性格描写にある。
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脚本家は、セリフの端々に主人公の複雑な性格描写を込めた。
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映画の冒頭数分で、見事な性格描写が行われ、観客は物語に引き込まれた。
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