論目
ろんもく
名詞
標準
文例 · 用例
「勿論目も血走つて居ますから、」 と杖を扱ひながら、「矢張り石を投げて居ましたか。
— 泉鏡太郎 『艶書』 青空文庫
彼等が何をしているか東の離れにいる主人には無論目に入らない。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
答 ソウハ思イマセン、道子ヲ殺セバ清三ハ勿論目ヲサマスニ違イナイト思イマシタ。
— 浜尾四郎 『彼が殺したか』 青空文庫
芸術の仕事は、勿論目前に読まれることが大事だが、読まれないからと云って何も変るものではないし、私は芸術の仕事にきのうきょうとりかかっているのでもないから、張り合いを失うということもそう大してないと思う。
— 一九三八年(昭和十三年) 『獄中への手紙』 青空文庫
クリストは勿論目のあたりに度たびこの神を見たであらう。
— 芥川龍之介 『西方の人』 青空文庫
その一本の線香の細さ、立ち昇る煙のたよたよしさ、――少女は勿論目を閉ぢたなり、線香の薫りを嗅いでゐるのである。
— 芥川龍之介 『わが散文詩』 青空文庫
馬端臨の文獻通考の經籍考 王應麟と並んで有名なのは、宋末の馬端臨の文獻通考の經籍考であるが、これも勿論目録學上大切なもので、どうかすると、今日この本がないと解題さへ出來ぬ本が多い。
— 内藤湖南 『支那目録學』 青空文庫
勿論目的は山である。
— 石川欣一 『可愛い山』 青空文庫