解放者
かいほうしゃ
名詞
標準
文例 · 用例
こうしたくびきからユーザーを解き放つとして、「解放者」を意味するリベレーターと名付けられたソフトウエアとH200のコンビは、かなりの成功を収め、IBM互換機の可能性を実証することになった。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
ルウソオの如き自然の解放者でさへも、そして親しくアルプスを二囘も徒歩で越えてゐる人でありながら、自然の、また山岳の偉大なこと、或はその壯美とかいふことには、いまだ思ひ及ばなかつたのである。
— 吉江喬松 『山岳美觀』 青空文庫
ローレンスの性を主題とした作品において、とざされている性――彼によればヒューマニティーの核をなす生命力――の解放者として登場してくるのは、いつもそのあいてである女性にくらべると、社会的地位の低い男性である。
— ――ふたたび純潔について―― 『傷だらけの足』 青空文庫
そういう男性をローレンスは性の解放者として登場させている。
— ――ふたたび純潔について―― 『傷だらけの足』 青空文庫
思うに、それは、D・H・ローレンスという炭礦夫の息子が、たまたま異常な感受性と表現の才能にめぐまれていて、性の解放を主張し、その解放者である男性を、青年貴族だの、上流資産家の二男などの中に見出さず、自分の生れ育った階級に近いところからつれて来ていることが、一部の人々を不安にしたのだと考えられる。
— ――ふたたび純潔について―― 『傷だらけの足』 青空文庫
子等の衣皆新しく美くしき皐月一日花菖蒲咲く 晶子さんは学者として論客として女性解放者として教育者として各方面に女らしくない大活動を転囘した人であつたが、その本質はやはり抒情詩人であつた。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
官能の面の解放者というのはどういうところでのことだったかしら。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
ましてや、人民解放のために生涯を捧げた解放者の像などはない。
— 宮本百合子 『行為の価値』 青空文庫