八尋殿
やひろどの
名詞
標準
grand palace
文例 · 用例
そのとき、君長の面前から下がって来た一人の宿禰が、八尋殿を通って贄殿の方へ来た。
— 横光利一 『日輪』 青空文庫
長羅は剣をひっ下げたまま、蒸被を押し開けて、八尋殿の君長の前へ馳けていった。
— 横光利一 『日輪』 青空文庫
その時、玉簾の後に今まで身を潜めていた訶和郎は、八尋殿の廻廊から洩れくる松明の光に照されて、突然に浮き出た不弥の女の顔を目にとめた。
— 横光利一 『日輪』 青空文庫
若者の呼び声は、長羅の部屋の前を通り越して、八尋殿へ突きあたり、そうして、再び彼の方へ戻って来た。
— 横光利一 『日輪』 青空文庫
さうした意味から考へると、日本紀天孫降臨章にある、天孫又問曰、其於秀起浪穂之上、起八尋殿而、手玉玲瓏織※之|少女者、是誰|之女子耶。
— 折口信夫 『たなばたと盆祭りと』 青空文庫
とある八尋殿は、構への上からは殿であるが、様式からいへば、階上に造り出したかけづくりであつた、と見て異論はない筈である。
— 折口信夫 『たなばたと盆祭りと』 青空文庫
天孫又問ひて曰はく、「其秀起たる浪の穂の上に、八尋殿起てゝ、手玉もゆらに織※る少女は、是誰が子女ぞ。
— 折口信夫 『水の女』 青空文庫
日本紀を見ると、いざなぎ・いざなみの二神が、天御柱をみたてゝ、八尋殿を造られたとある。
— 折口信夫 『古代人の思考の基礎』 青空文庫
作例 · 標準
古代の都には、天皇が住まう八尋殿が威容を誇っていた。
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物語の舞台は、煌びやかな八尋殿の中だった。
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八尋殿の庭園は、四季折々の花が咲き乱れる美しい場所だった。
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