師君
しくん
名詞
標準
文例 · 用例
扨教主は師君、初入道者は鬼卒、漸く修行の積んだものは祭酒、各ひ露を飮む的の仙人では無く、宗教者的の人であつて、さればこそ大衆の崇拜するところとなり、そして其爲に呉の孫策の權威を侵犯したから、そこで壯年の英雄兒孫策の爲に殺されてしまつたのであらう。
— 幸田露伴 『道教に就いて』 青空文庫
以下と全く同文) 大正十一年十月二十三日「ニセ牧師君方小刀細工やらずに、マトモに出ると、此後私ア唖子になって君方の名誉を保って上げるが、君方ア判官や検事を欺こうと謀っていろ/\ワルサをやるからワシは唖子になる事は出来ません。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
わが国で古く法師の語のみえるのは、『日本紀』武烈天皇七年条の法師君をもって始めとする。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
これを法師君といったのは、いずれ仏法に起因した名と解せられる。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
百済はすでにこれより先百二十余年前、枕流王の元年に、胡僧摩羅難陀によって仏教が伝えられていたのであったから、この頃法師君の名があってもしかるべきところである。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
善光寺如来が百済から海に浮んで難波についたのが善記四年で、武烈天皇の四年に当たる訳であるから(『善光寺草創考』)、法師君すなわち真に法師であったのかもしれない。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
「和歌山の高農の林学科を出ましたが、肺浸潤の診断をうけましたので、三四年は山へこもる決心をして此処へ来ました」 二十四五歳の弱々しい技師君である。
— 正木不如丘 『釣十二ヶ月』 青空文庫
だが、三法師君は、まだきわめて幼少であったため、もっぱら信長の遺業を左右し、後見人となっている者はすなわち、ここ、にわかに大鵬のかたちをあらわしてきた左少将羽柴秀吉。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫