好時節
こうじせつ
名詞
標準
good season (for something or for doing something)
文例 · 用例
夏の初の旅、僕は何よりも是が好で、今日まで數々此季節に旅行した、然しあゝ何等の幸福ぞ、胸に樂しい、嬉れしい空想を懷きながら、今夜は彼の娘に遇はれると思ひながら、今夜は彼の清く澄んだ温泉に入られると思ひながら、此好時節に旅行せんとは。
— 国木田独歩 『湯ヶ原より』 青空文庫
図らざりき身事忙促として、空しく中秋の好時節を紅塵万丈の裡に過さんとは。
— 北村透谷 『秋窓雑記』 青空文庫
陽春四月、寒からず、暑からず、遠足には誂向の好時節、唯※月は無かりき。
— 大町桂月 『千葉夜行記』 青空文庫
散歩には此頃は好時節である。
— 田山花袋 『新茶のかおり』 青空文庫
春はやゝ過ぎて、夕の散歩の好時節になると、自分はよく四谷の大通を散歩して、帰りには必ずその柳のある湯屋に寄つてみる。
— 田山花袋 『重右衛門の最後』 青空文庫
即時而真 当相即道生々如々春有百花秋有月夏有涼風冬有雪若無閑事挂心頭便是人間好時節 七月一日 曇、また降りだした。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
(十月二十日) 八の一 今や天高く秋深くまさに読書の好時節なりといえども、著者近来しきりに疲労を覚え、すこぶる筆硯にものうし。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫
それが、この度、仏恩によりまして、此庵に落ち着かせていたゞく事になりまして以来、朝に、夕べに、海あり、雲あり、而も一本の柱あり、と申す訳で、況んや時正に仲秋、海につけ、雲につけ、月あり、虫あり、是れ年中の人間好時節といふ次第なのであります。
— 尾崎放哉 『入庵雑記』 青空文庫
作例 · 標準
読書を楽しむには、秋の夜長こそが好時節と言えるだろう。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
山歩きをするなら、新緑が眩しい今の時期が一番の好時節です。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
ようやく暑さも和らぎ、何をするにも絶好の好時節となった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview