蠱惑
こわく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞頻度ランク #33844 · 青空 212 例
標準
fascination
文例 · 用例
この山の美しさは、恍焉として私を蠱惑する。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
「忘春詩集」も「小曲集」も「愛の詩集」も、彼の詩境を一貫して流れてゐる蠱惑の中心點はこれである。
— 萩原朔太郎 『田端に居た頃』 青空文庫
あの蠱惑的な不思議な町はどこかまるで消えてしまって、骨牌の裏を返したように、すっかり別の世界が現れていた。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
その、わらい声が妖しくもある蠱惑となって僕に搦みついてくるのだ。
— 吉行エイスケ 『東京ロマンティック恋愛記』 青空文庫
」 妖しい蠱惑のなかに、僕は色欲の錨を沈めてから、粟鼠の毛皮の外套についた無数の獣の顔を愛撫した。
— 吉行エイスケ 『東京ロマンティック恋愛記』 青空文庫
山下界隈の怪しい酒場で酔泥れた一列の黒奴の火夫達が、最新流行歌をうたって和服の蠱惑の街に傾いた。
— 吉行エイスケ 『スポールティフな娼婦』 青空文庫
ひる間商品窓に飾ってあった、マルセーユの歌劇女のきるような華美な衣裳をつけて、白い羽根のついた黒い帽子を目深にかぶり、ネロリ油の強烈な蠱惑的な香をさしてサーカスの女のようなミサコは高慢な夜を感じていた。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
」 夜の女の衣裳の背後が社交的に展いて、生姜色の皮膚の断面に機能の失せた女の蠱惑が感じられた。
— 吉行エイスケ 『戦争のファンタジイ』 青空文庫
作例 · 標準
その絵画は、見る者を惹きつける不思議な蠱惑を持っていた。
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彼女の妖艶な魅力は、彼を抗いがたい蠱惑の渦に引き込んだ。
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都市のネオンサインは、地方から来た若者たちに強烈な蠱惑を与えた。
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