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艦側

かんそく
名詞
1
標準
文例 · 用例
艦側から、海中に飛び込む兵員、しだいに現われゆく赤い船腹、やがて、魚雷網の支柱にまで火が移って、まったく一団の火焔と化してしまったのである。
小栗虫太郎 潜航艇「鷹の城」 青空文庫
英艦エクセター号の艦側から、濛々たる黒煙があがる。
海野十三 沈没男 青空文庫
「あの――、杉田は、艦側から、海中にとびこんだのであります」 と、誰かうしろの方で大声で叫んだ者があった。
海野十三 浮かぶ飛行島 青空文庫
「杉田の脱艦について要領よく、ありのままにしゃべれ、村の鎮守さまの方は、あとから俺があやまってやる」「うへっ、――」と大辻は眼を白黒させ、「――では申し上げますが、杉田はいま申しましたとおり、午前十時二十分、艦側から海中にとびこんだのであります」「ふむ――それから」「杉田は水中深くもぐりこみました。
海野十三 浮かぶ飛行島 青空文庫
筏の上は身動きも出来ぬほどだったが、兵隊達はこんな不当な扱いを受けても腹もたてず、妙に従順な態度を見せ、いかめしく武装した将校と下士官に監視されながら、総督や役員の乗った舟艇がつぎつぎに艦側を離れるのを茫然とながめていた。
久生十蘭 海難記 青空文庫