その度
そのたび
表現名詞
標準
each time
文例 · 用例
その度ごとに、ヘルンはまた『ごめん、ごめん』などと言って笑いふざけた。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
彼の笑といふ笑は哄笑であり、その度に鳩尾の上辺りに垂れてゐる白の、幅広く厚くもある旧式の羽織紐が、トロントロンと揺れた。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
私は良妻賢母式な母があの父では随分骨も折つただらうとその度に思ひやつた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
「ああ好い」といふ風な強い印象はないが、何度行つてもその度毎に親しみのあるやうな、比較的飽きない温泉である。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
その時の苦しみは忘れられないが、しかしちょっと言葉につまるとヘルマン教授が狙っていたように必要な言葉をどなってくれるので、その度に地獄で仏に会ったような気がするのであった。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
これらの話は、柳家小さんの落語のごとく、クライスラーのクロイツェルソナタのごとく実に何度となく同じ聴衆の前に繰返されて、そうしてその度ごとに新しくその聴衆を喜ばしたものである。
— 寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』 青空文庫
その度に父はいつでもこう云っていた。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
その渦が時々風陰のこの谷底に舞ひ降りて来るので、その度毎にかうした突風が屋を揺るがすのではないかと思はれた。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は何か失敗をするその度、深く反省している。
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海外旅行に行くその度、新しい発見がある。
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彼は質問されるその度、的確な答えを返してくれる。
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