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穉児

穉児
名詞
1
標準
文例 · 用例
どうして発見したかを怪しまれて、湾の口を横ぎって、穉児に船を漕がせつつ、自分が語ったは、まずその通。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
少女はふいと前の月夜の事を思い出し、その顔へ自分の袖をかけてやりながら、いま一人の穉児をひしと抱き締めて、其処にいつまでも顔を伏せていた。
堀辰雄 姨捨 青空文庫
ところがその爆撃も穉児どもの臍をねらふといふことになると、おなじく恐ろしくとも可憐な気持が出て来て好いものである。
斎藤茂吉 雷談義 青空文庫
穉児などは散歩道からその石壁に両手でつかまって、背延びをして、辛うじてドナウの水を見ている。
齋藤茂吉 ドナウ源流行 青空文庫
四 山口村の吉兵衛という家の主人、根子立という山に入り、笹を苅りて束となし担ぎて立上らんとする時、笹原の上を風の吹き渡るに心づきて見れば、奥の方なる林の中より若き女の穉児を負いたるが笹原の上を歩みて此方へ来るなり。
柳田国男 遠野物語 青空文庫