朦
朦
名詞
標準
文例 · 用例
そして朦朧とした頭脳の中で、過去の記憶を探そうとし、一生懸命に努めて見た。
— 萩原朔太郎 『日清戦争異聞(原田重吉の夢)』 青空文庫
だがその手柄が何であったか、戦場がどこであったか、いくら考えても思い出せず、記憶がついそこまで来ながら、朦朧として消えてしまう。
— 萩原朔太郎 『日清戦争異聞(原田重吉の夢)』 青空文庫
さうして朦朧とした柳のかげからやさしい待びとのすがたが見えるよ。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
象徴とは必ずしも不徹底|乃至朦朧を意味するものにあらず、ロダンの藝術が如何に鮮明なる輪廓を有するかを想へ、ゴツホの藝術が如何に強烈なる色彩を有するかを想へ。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
或は霧や霞のかかってる、朦朧とした景色を詩的だと言う。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
第五章 象徴1 文壇という世界は、いつも認識上に霧のかかった、不思議な朦朧とした世界である。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
そこで詩壇の所謂象徴派とは、一般についての象徴精神そのものを指すのでなく、特にこの概念を掲げたところの、マラルメ一派の特殊な詩風(朦朧詩風)について指してることを、最初に先ず明らかに話しておこう。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
そして一層|滑稽なのは、象徴を以て曖昧朦朧とさえ解釈している。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫