踏み破る
ふみやぶる
動詞-五段-ラ行動詞-他動詞
標準
to break by stepping on
文例 · 用例
親を裏切る不孝の娘は容赦なしに引っくくれ、主人にそむく不忠の家来は討ち果たせ、それも館へ帰るを待つまでもなく、途中に待ち受けて成敗せよ、塩冶へはすぐに討っ手を向けよと、大床を踏み破るるばかりに跳り上がって下知を伝えた。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
その孤独さを踏み破るやうに直吉は、父や隆吉のおもはくなぞも考へようとはしない。
— 林芙美子 『瀑布』 青空文庫
仮に現在普通の道徳を私が何らかの点で踏み破るとする。
— 島村抱月 『序に代えて人生観上の自然主義を論ず』 青空文庫
そうして楽屋からは朗々と、「踏み破る千山万岳の煙」とか云う、詩をうたう声が起っていた。
— 芥川龍之介 『奇怪な再会』 青空文庫
卅分位で頂上に達せられる程の小さな山で、中央山脈やヒマラヤ山を踏み破る豪傑的登山には比ぶべくもないが、それでも私だけの登山趣味はあるのだ。
— 正宗白鳥 『登山趣味』 青空文庫
(と下駄でスケツチ板をベリツと踏み破る)画と言ふものはな、借金の催促をする片手間に描けるやうなヤワな物ぢや無いんだぞ!
— 三好十郎 『浮標』 青空文庫
こういう道を踏み破ることは、自分はあえて意としないが、この女連れだ。
— 恐山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
街の悪童の漫罵の中に、泥酔した父親を背負って帰る屈辱感が、ベートーヴェンの負けじ魂を一層|頑なものにし、荊の道を渋面作って踏み破る最初のスタートになったのであろう。
— 野村胡堂 『楽聖物語』 青空文庫
作例 · 標準
怒りに任せて、彼は古い賞状が入った額を床に叩きつけ、ガラスを踏み破ってしまった。
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火事の際、彼は燃え盛る部屋の薄い壁を踏み破って、隣の部屋へ脱出した。
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氷が薄くなっているとは知らず、池の中央まで歩いて行った子供が氷を踏み破って水に落ちた。
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標準
to walk (all the way) across
作例 · 標準
彼は日本列島を北から南まで、己の足だけを頼りに踏み破るという壮大な旅に挑戦した。
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その探検家は、前人未到の広大な密林地帯を数ヶ月かけて踏み破った。
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昔の飛脚は、険しい山道や峠をものともせず、一日で数十里の道を踏み破ったという。
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