にこにこ
にこにこ
副詞
標準
文例 · 用例
平顔の目の小さいくちびるの厚い、見たとおりの好人物、人と話をするにかならず、にこにこと笑っている人だ。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
愛想よくいつもにこにこして、葉巻きのたばこを横にくわえ、ざる碁をうって不平もぐちもなかった。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
三女の礼子が帰ってきて、「おとうさんただいま、おかあさんただいま」とにこにこしておじぎをしても、父も母もはいともいわない。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
明日|麹漬をつけるからって、お母さんがそう云うから、私飛んできました」 民子は非常に嬉しそうに元気一パイで、僕が、「それでは僕が先にきているのを民さんは知らないで来たの」 と云うと民子は、「知らなくてサ」 にこにこしながら茄子を採り始める。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
民子は頻りに、にこにこしている。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
やがて何を思いだしてか、ひとりでにこにこ笑いだした。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
さすがにこの時は戸村の家でも家中で僕を悪く言ったそうだけれど、民子一人はただにこにこ笑って居て、決して政夫さん悪いとは言わなかったそうだ。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
少々心細く、一人でビールを飮んでる所へ、にこにこしながら這入つてきた男がある。
— 萩原朔太郎 『歳末に近き或る冬の日の日記』 青空文庫