名宛
なあて
名詞
標準
address (on an envelope)
文例 · 用例
僕の手紙を書く名宛も、生活の祕密を語る友も、天地にただ君一人しか居なかつた。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
園が手紙を取りだした時、星野とだけ書いてある封筒の裏が上になっていたので、名宛人が誰であるかはもとより判りようはずがないのに、園の顔にはふとある混乱が浮んだようにも思え、少しもそんなことがないようにも清逸には思えた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
其より御國許へ飛脚を飛して、御用の儀これあり、諸役人ども月番の者一名宛殘止まり、其他は恩田杢同道にて急々出府仕るべし、と命じ給ひければ、こはそも如何なる大事の出來つらむと、取るものも取り敢へず、夜に日についで出府したり。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
櫻木大佐は痛く打悦び、『君に其决心があるなら屹度出來ます、鐵車の製造所は、我が秘密造船所内の何處かに設け、充分の材料は私の方から供給し、また君の助手としては、毎日午前午後に交代に、四|名宛の水兵を遣はす事に致しませう。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
すず子はその名宛が誰れであらうともみんな自ら開封した。
— 平出修 『計画』 青空文庫
僕は家へ帰ると、早速、幸子の名宛で別荘へ遅れる旨の電報を打った。
— 渡辺温 『勝敗』 青空文庫
そして名宛の左側の、親展とか侍曹とか至急とか書くべきところに、閑事という二字が記されてあった。
— 幸田露伴 『野道』 青空文庫
そんなある日、一代の名宛で速達の葉書が来た。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
作例 · 標準
手紙の名宛を書き間違えて、違う住所に送ってしまった。
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宅配便の送り状に、名宛の欄をきちんと記入してください。
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この封筒には名宛が書かれていないので、誰に送ればいいかわからない。
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