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刀の手前

かたなのてまえ
名詞
1
標準
samurai's face
文例 · 用例
「……こ……これ程の挨拶……か……刀の手前にも……捨てて……おかれぬわい。
夢野久作 名娼満月 青空文庫
与五郎 しいてとやこう申されたら、それがしも刀の手前、われから姉妹の縁切って、そなたを連れ帰ろうと存じたるに、玉虫殿のこころも早う解けて、われも満足。
岡本綺堂 平家蟹 青空文庫
さア」「刀の手前、この儘引込むわけには行かぬな」 井崎八郎と白狗の勘次は、平次の僞手紙に釣られるとも知らず、宵闇の中を相生町から深川の方へ向ひました。
濡れた千兩箱 錢形平次捕物控 青空文庫
人面白くもねえ、大夕立の中で立廻りまでさせやがって、三千両の手間にたった一両とは何だ」「俺のせいではないぞ」「だから、怒鳴り込んでやりましょう、さア」「刀の手前、このまま引っ込むわけにはいかぬな」 井崎八郎と白狗の勘次は、平次の偽手紙に釣られるとも知らず、宵闇の中を相生町から深川の方へ向いました。
濡れた千両箱 銭形平次捕物控 青空文庫
最上の御家の仇、御父上の敵が、眼の前で栄耀な暮しをしているのを、黙って眺めていては、御刀の手前――」「お秋、俺は随分両刀を投げだして、町人百姓にでもなりたい――とつくづく思うことさえある」「余吾之介様」 お秋は火鉢の向う側からにじりよると、余吾之介の膝に手をかけて、ゆすぶり加減に顔をのぞくのでした。
野村胡堂 十字架観音 青空文庫
作例 · 標準
恩義ある方の頼みを無碍に断るのは、武士として、刀の手前できぬ相談だ。
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刀の手前、卑怯な真似は一切しておりません。私の潔白を信じてください」
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武士たちは刀の手前、常に身なりを整え、己の言動に全責任を持たねばならなかった。
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