手向ける
たむける
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to offer something to a deity or someone's spirit
文例 · 用例
」「お叱言で恐入るがね、自分から手向けるって、一体誰だい。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
「……さて、これだが、手向けるとか、供えるとか、お米坊のいう――誰かさんは――」「ええ、そうなの。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
「宮、貴様に手向けるのは、俺のこの胸の中だ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
「右衛門、おのれは館を見捨てた覚えがあろう、不忠不義者の首を刎ねて館に手向けるのじゃ」 このくらい立派な理由は、戦国時代の殺人については希有なことである。
— 菊池寛 『三浦右衛門の最後』 青空文庫
そして重右衛門とその少女との墓が今は寺に建てられて、村の者がをり/\香花を手向けるといふ事を自分に話した。
— 田山花袋 『重右衛門の最後』 青空文庫
無宗教の葬式のように、お経を読むでもなく香を焚くでもなく華を手向けるでもない、悼詞で死者の生涯を讃めたたえるような友人も彼女に勿論あろう筈がないのだった。
— 公娼存廃論者への参考資料としての実例 『ある遊郭での出来事』 青空文庫
美術家が無事に墳墓におさめられると、われわれは称賛の花を手向けるのである。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
これで「風立ちぬ」も二年ごしに漸つと完成したわけですが、こんどのは去年の冬、あの一聯の作品を書いてゐた當時、その最後に是非付けたいと思つてゐた、自分と共に生を試みんとしてその半ばに倒れた所の愛する死者に手向ける一篇のレクヰエムです。
— 或女友達に 『七つの手紙』 青空文庫
作例 · 標準
仏壇に線香を上げ、静かに手を合わせてお茶を手向ける。
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巡礼者たちは、聖地の祠に色鮮やかな布を手向けて旅の無事を祈った。
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事故現場の献花台には、今も途切れることなく花が手向けられている。
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標準
to pay a tribute to a person who is about to depart
作例 · 標準
遠く離れた地で暮らすことになる彼に、惜別の歌を一首手向ける。
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引退する名選手のために、ファンたちが最後の大歓声を手向けた。
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旅立つ背中を見送りながら、彼女は心の中で精一杯の祝福を手向けた。
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