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煙草店

たばこてん
名詞
1
標準
文例 · 用例
場所もなかなかよろしく、隣りは煙草店、建て方ひとつで、気持のよい「酒場」になることと思います。
菊池寛 貞操問答 青空文庫
相手の旦那を見付けて「彼女自殺の感想談」を一席弁じさせなくちゃ、記事にならないんだが……と頻りに首をひねっているところへ、下から煙草店に坐っている小娘が上って来た。
夢野久作 山羊髯編輯長 青空文庫
吾輩はちょっと面喰ったが、モウ一枚の煙草店の写真の前に、古い写真の中に在る人力車の向う向きの奴を切抜いて貼り付けて、工合よく補筆した上で、俥の背後に安島家の定紋三階菱を小さくハッキリと描いた。
夢野久作 山羊髯編輯長 青空文庫
戸若は千番トラックのギャレジの二階に寝泊りしていたが、蟹口は、淀橋で煙草店を出している妻女ツル子(二十五)の処から通勤していた。
夢野久作 衝突心理 青空文庫
蟹口夫婦の間に子供はなかったが、蟹口は植木物が好きで、狭い庭に縁日から買って来た朝顔や、茄子や、トマトの鉢を並べ、店先にも見事な朝顔や、菊を飾ったりしたので、それが目印になって煙草店が益々繁昌して行くらしかった。
夢野久作 衝突心理 青空文庫
すると、その噂を聞いたものか、どうだかわからないが、蟹口は突然に、戸若にもダンマリで千番トラックを引いて、ツル子と共に淀橋の煙草店まで引払い、子安の妹田農場の専属運転手となった。
夢野久作 衝突心理 青空文庫
北村君が亡くなった後で、京橋鎗屋町の煙草屋の二階(北村君の阿母さんは煙草店を出して居られた)へ上って、残して置いて行ったものを調べた事があった。
島崎藤村 北村透谷の短き一生 青空文庫
青いネオンで「カフェ・青蘭」と書かれた、裏露路にしてはかなり大きなその店の前には、恒川と呼ぶ小綺麗な煙草店があった。
大阪圭吉 銀座幽霊 青空文庫